韓国のドレスコード

韓国でのビジネスドレスコードってどうなのか?

韓国のビジネスで注意しなければいけないドレスコードは?

結論から言います。
韓国でのビジネス上、日本のビジネスドレスコードで充分で、特に気をつけなければならないことはありません。

それで本日の議論は、韓国社会でのコードの変移のお話です。
ビジネスのドレスコードは、不文律のマナーでもあるわけです。強制されるものでもありません。社会の中で自然と作られていくものです。当然、経済の成長発展の状況とも密接に関係することを私も長年の韓国生活で見てきました。おそらく日本以上の速度で変わっていくことも見てきました。

コートを脱いだ青年を見た!

業者訪問時にマナーとしてコートを脱ぐというのがあります。しかし韓国ではそういうマナーを見たことがありません。冬は極寒の韓国です。充分な室温が確保できていない事務所だって少なくありません。ですから「どうぞ、コートのままでお入りください」ぐらいの不文律があるんだろうなと思っていました。

ところがです。特に寒さの厳しい今冬、ビルのエレベータの前で、コートを脱いで乗り込んだ青年ビジネスパーソンを見かけました。私の長い韓国生活で初めての経験です。ビルの中の室温が充分高い、いや暑いので脱いだのでしょうか?決してそのようには見えませんでした。マナーとして、コートを脱ぎ、身なりを整えた姿でした。

想像するに韓国でも昨今そのようなマナーを社員教育として施し、若い社員がそれに従った…のではないでしょうか?

白い靴下の記憶

30年近く前のことです。ソウルの地下鉄でスーツに身を包んだおじさん達が座っています。そこで目についたのが白い綿の靴下です。ダークグレーのスーツと黒い革靴の間に見える白い綿の靴下。

当時は、黒の靴下を履くものだという観念がなかったというのもあるでしょう。ビジネス用の黒の靴下があまり売っていなかったというのも事実です。当時はまだ多様多種な消費財が韓国にはありませんでした。大型スーパーが現れだしたのは20年前くらいからに過ぎません。靴下は在来市場の下着屋さんで買うものでした。少し余裕がある人は、デパートで黒い靴下を買えたのでしょうが、そもそも白い靴下がおかしいという観念が薄かったのですから、その必要性も感じなかったのだと思います。

もちろん現在スーツに白い靴下を履く人は見かけませんし、デパートやスーパー、そして在来市場の店でも安くて品質の良い黒い靴下は手に入れることができることは言うまでも有りません。

韓国のお洒落の感覚

コートや白い靴下に象徴されるのかもしれませんが、韓国において西洋文化から入ってくるドレスコード、そしてその背景・文脈をそのまま取り入れる感じは、あまりしません。西洋のコード解釈への関心は薄いのです。

しかし韓国にも強烈な社会コードがあります。コード解釈への関心自体は非常に高い社会です。(韓国の社会コードに関してはビジネス上要注意です)

それと特筆すべきは、韓国の方々は概してお洒落感覚が高いです。美的感覚の高さと社会でどのように見られるかへの関心の二つが相まって、お洒落感覚高し、なのだろうなと思っています。潜在的にどの年代層の皆さんもお洒落感覚あるなとは思うのですが、顕在的にはやはり若者のお洒落感覚、その変移の速度は注目に値します。

昨今、少なくともソウルに沢山のテーラーが出来ました。既製品のスーツも多いのですが、テーラーメードのスーツを着る人も少なくありません。もちろんテーラーの職人さんの技術においては、全体として日本より遅れを取ります。しかしこの流れを見ていると、平均値として日本よりもお洒落にスーツを着る人の割合が早晩逆転するのではないだろうかと思っています。

戦略的ドレスコードのススメ

上で「社会でどのように見られるのかへの関心」と書きましたが、社会観念としての身分が存在し(それは持てるもの持てざるもので決まる)それがビジネス上、経済合理性的な意味でも、社会生活の重要なファクターになっている今の韓国社会では、お洒落が当事者にとって、一つの戦略的武器であることは否めません。ゆえに日本以上に高級ブランドへの関心が高い社会・韓国。

そういった韓国社会を見てきた立場から、韓国で商談がある時などは、マナーレベルを超えて戦略的ドレスコードとして、男性ファッション雑誌を参考にするのも一つの手なのだろうと感じる昨今です。

韓国の戦略的ドレスコードのススメ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です