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韓国の地方都市変貌・エネルギーバレー羅州

韓国はご存知の通り、首都圏一極集中の様相にある。人口の約50%が首都圏に居住していると言われるのだから、その余波として地域格差が当然大きくなる。

韓国の高速鉄道KTX、最高速度300キロ近くで走る正に日本の新幹線のようなものだ。普通日本でのイメージだと高速鉄道駅や主要地方都市駅の駅前にはビルが並んでいる姿が想像できるが、韓国ではそうではない。それを見ると地域格差の大きさが実感できる。(駅前ビルがない別の理由もありそうで、実は鉄道が主要交通機関の地位を占めていなかったためかもしれない)

そんな中で今週、全羅南道の羅州市に訪れることになった。全羅南道は韓国南西部に位置する地域で、長年南東部の慶尚南道とは不均等な扱いを国家から受けてきた。釜山を中心に工業団地が作られ工業が発展した慶尚南道とは違って、かつての主要港湾都市を擁する木浦市がありながら均衡な投資を受けることができず、経済格差が生まれていった。

羅州市もかつては全羅道の中心地であった(全羅道の名前は全州と羅州から来ている)が、全羅南道の中心は光州市となり、現在は植民地時代に始まった梨の栽培くらいしか人々に知られていない街となっていた。

そんな理解から私は羅州訪問を「何にもない田舎に行かされるなぁ」くらいにしか思っていなかった。

首都圏一極集中の弊害を解消しようと韓国政府は2004年に「国家均等発展特別法」を制定したという。その流れで2007年に革新都市特別法が制定され、ここ羅州市の一部が革新都市と指定され、韓国最大の公企業である韓国電力公社本社がソウル江南区三成洞から2014年に移転した。

という背景があったわけだが、実際に開発されている地域を見て少し驚いた。いっちゃ悪いが全羅南道の梨栽培でしか知られていない街のそれこそ梨畑の敷地(ソウル本社時代の2倍の面積)に立派な韓国電力本社ビルが立っている。周辺の居住エリアのアパートに商業エリアも併設されている。自然の中にあって、大きくはないが近代的都市が生まれている姿は、ちょっとした感動ものである。

KTXでソウルから約2時間。片道4500円ほどの運賃。羅州駅周辺はいまだに何もないが、小さな駅の待合室には背広姿の男たちで溢れている。

 

韓国電力

羅州革新都市

羅州革新都市

羅州で有名なのが梨以外にコムタンというクッパ料理があり、一番有名な店にもいって来た。

羅州コムタン 羅州コムタン 羅州コムタン 羅州コムタン

夕刻には羅州のマッコリも頂いて来た。なかなか美味しいのだ。

羅州 羅州米マッコリ

マッコリを飲んだ在来市場は週に2度ほどある市の曜日しかやっていない卸売市場で、私の訪れた時もやっておらず、併設の小さな商店エリアの天ぷらの店で同じエリアのスーパーで買って来たマッコリを持ち込んで飲んでいたにすぎない。ここは残念ながら観光地としてはお粗末かもしれない。

錦城館などの朝鮮時代羅州市が中心であった証である羅州邑城の名残の建築物が観光地としてあるくらい。観光地として賑わう様相は全く兼ね備えていないが、ソウルを結ぶ高速鉄道のアクセスに大型企業移転を中心に据えた都市開発、それらが韓国のソウル一極集中を脱皮して豊かな地方が生まれ活性化するか、投資と企業誘致が進み、今後産業都市として発展していくのか、期待して見ていきたいと思う。

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