韓国ビジネスで「反日」って影響があるの?

昨今の日韓関係、なかなかの最悪状態です。こんな中で韓国に商談する場合、今までの取引先とのお付き合い、影響はないんだろうか?とか「反日」という中、テレビで見る政治的発言のように敵対的な雰囲気があるのだろうかと心配している方もいるかと思います。今まさに気になる、そんな点ををまとめてみようと思います。

いきなり結論

最初から結論ですが、「全く心配ご無用」としておきます。

現実にビジネス上、反日的なことが影響している現場を私の経験の中では見たことがありません。それよりも国を超えた関係を皆さん喜び、友好的に考えているようです。利害の対立で緊張した雰囲気が生まれることはビジネスである以上当然生じるわけですが、それが「日本」であることが原因ということはありません。

また、そもそも日本とのビジネスにオープンであるからこそ、日本とのビジネス関係を求めて、商談の場があるのですし、日本から来て商談される方々もオープンで友好的スタンスであることは、同様です。通訳という仕事の中で、唯一の言葉の壁を取り払い、心の交流まで感じられるような質のサービスを提供したいとは常に私が心がけることです。

通訳時には、日韓の情緒の違いや文化の違いも考慮して、最大限誤解が生まれないように注意を払うように心がけています。

韓国が初めてという方で、韓国の雰囲気に不安を感じていた方々は、想像以上の友好的な雰囲気、韓国の人たちの礼儀の正しさに驚かれたり、拍子抜けするということもしばしばあります。

反日の空間

では、テレビやマスコミで見る韓国の「反日」とは何でしょうか?反日は国是なのでしょうか?

これに関しては多分に国内政治的な話になります。様々な主張のある中で、この話題についてはお話ししづらい部分があります。なので少し別の観点で見てみましょう。

「反日」が展開されるのは、どういった場所なのでしょうか?一つは、政治言論空間で、ということです。テレビやインターネット、政治的プロパガンダが繰り広げられる場所(仮想空間も含めて)で展開される言説です。

それから教育現場でも少なからずあるようです。ただ、全部が全部ではないということは、高校で日本語を教えている日本人の先生から聞かされました。ある学校ではないし、ある学校では、そういう歴史認識の教育があるわけです。

韓国の人の中で「反日」なんて学校で教わらないですという声があります。もちろん日本を憎悪するようなことを教える先生はいないでしょう。教えるのは日本のマスコミでもしばしば話題になる歴史認識問題です。歴史認識は、人々に民族意識などの部分で大きな影響を与えます。

逆にこういった空間以外、つまり人々が暮らす日常では全く違っていました。日本の商品を好み、日本旅行を自慢し、日本スタイルの食堂で日本の料理を楽しむ、そんな日常でした。しかし今日日韓関係の悪化は、反日が政治言論空間を飛び出して不買運動などの日常を侵食し始めています。

韓国の変化

ある種の政治的意図と歴史認識が相まって、テレビやマスコミで報道されるような「反日」的何かが韓国では今まででは限られた空間で展開していました。

そんな中、日韓関係の悪化とは別に、でも実はある意味同じ脈絡なのですが、反「反日」的な現象が起こっています。私も最悪の日韓関係同様、経験したことのないこの現象に少し驚いています。

日本のマスコミでも紹介されているようですが、今韓国でベストセラーになっているのがまさに反「反日」的な本である「反日種族主義」という学術的な本です。韓国の教科書で教えられた歴史認識が間違いであることを歴史的資料をもとに主張しています。この本を読んだ人たちは「反日」が誤謬であったと認識を新たにする人もいれば、到底受け入れられないと反発する人も当然のことながら少なくありません。

そんな本ですから、社会的衝撃は大きく、否定的に語る人も少なくありません。それなのにこの本がベストセラーになっていることに韓国の変化を感じます。そして著者曰く、否定的にいう人はいても、今まで学術的に反論できた人がいないとのこと。政治言論空間でも、「政治的」な感情論や反理性的な議論ではなく、建設的な意見が交わされる時代はもうすぐそこに来ているのだと思います。

最後に

こんな時期だからこそ、民間の交流が重要です。月並みに聞こえるかもしれませんが、政治的流れを見ても、再び日韓が友好的になる時期が来るのは見えています。その時にどう準備しておくのかが未来を見据えるビジネス判断においては重要だと思います。

私どもも今日本に憧れ、日本が好きな純粋な心を持った韓国の学生の日本への就職をサポートする業務を行い、日々若い人たちと話し、指導し、彼らの成功と幸福を願っています。業務を通じて、なんのわだかまりもない関係を毎日数多く経験しています。そういう現実にも関心を持っていただけれがと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です