韓国ビジネスのマナー

韓国ビジネスのマナー関連リンク

通訳やビジネスサポート業務では、やはり日韓のコミュニケーションをスムーズにとるお手伝いをするという部分がポイントだと思っています。

いや実際に韓国で働く日本人として韓国人とのコミュニケーションは難しさを感じます。別に韓国人が気難しいという意味ではありません。コミュニケーションのコードが日本とは違うので、時としてコードを読み間違えたり、完全に外してしまうことがあるんです。具体的には思ってもみないところで相手の感情を害してしまったり、誤解されたりすることがあります。あるいは相手の意図や、思惑を読み違え、リスクを回避できずに、こちらが被害を被ることもありました。

儒教や歴史的経緯によって独特な文化が形成されています。消費者の嗜好が独特なのもそれ故のようで、例えば東南アジアで日本の2級品ラーメン店が繁盛しても韓国で一級品ラーメン店ですら成功できるとは限らないようなことが起ります。

独特な文化とは独特な思考ロジックがあるということです。しかも日本のそれも実は独特なわけですから、なかなか難しい。

そういった経験を土台にして、文化・社会の媒介者としての役割をこなしながら、コニュニケーション上の誤解やビジネス上のリスクを回避できるように、時にはコミュニケーションの効率を上げるようにと心がけています。

韓国ビジネスマナー関連のリンク

韓国のビジネスマナーは何か?という議論は、逆に上で論じたような難しいものではなく、基本的に守るべき態度・行動の指針で、とっつきやすいと思い、ちょっと検索をしてみました。

なるほど、ポイントを突いているなという箇所がありました。

韓国ビジネスでは他にも決して外してはいけないポイントがあります。

それは、冷たい水一杯を飲む時にも年長者からという「長幼の序」を重んじる態度です。

西洋文化とは違い、日本でもこういう気持ちはあるのですが、韓国だと明確な行動様式が伴います。何もかも韓国に合わせろといういう意味ではありません。しかし韓国人が外国人に接する場合でも誤解が生じやすい点ではあるわけです。

例えば、西洋人の若者と韓国人の年配者が事業の話をするとしましょう。

西洋人はビジネスのことだけを考えて話しますが、その態度が年長者に接する態度ではない場合、西洋人にとっては当然のことであっても、韓国人は非常に不快になることがあります。

公私は分けて考えなければいけないということをよくよく分かっていながらも、気分を害した状態で商談をすることになるわけです。

ですから、ビジネスにおいても相手の年齢を見て行動しなければいけません。

最近、こういう場面に遭遇しました。ただ日本側は、韓国側の人物の協力が必要だったので、気分を害してもらっては困る状況でした。そうでなければ、日本側の言い分も押し通せるのですが(そういうことも必要です)、この場面では不快感を与えない配慮が必要でした。

ちょっと補足説明をしたい部分がありました。

目上の人にお酒をついでもらう場合、必ず両手でコップを持ちながら受け、一気に飲み干し、注いでくれた人に勧め返します。日本と大きく異なるのは、お酒のつぎ足しをしないこと。

基本的には、これが韓国のお酒の飲み方の作法なのですが、これをやると大変な量を飲むことになったり、飲酒の強要になりかねない、といった見解から韓国社会でもこういった所謂「飲酒文化」の見直しが叫ばれています。

そういう社会の空気の中「今日は飲み明かして腹を割った関係を構築しよう」という合意でもない限り、こういう作法のモード突入への精神的抵抗感が形成されているようです。

いわゆる返盃は、一度は儀式的にやってもいいですが、自制しても大丈夫だと思います。日本人が韓国人にお酒の継ぎ足しをする時には、私が「日本式です」「日本式で行きましょう」とか、一言そっとフォローを入れます。韓国人も注がれる立場で、盃に残った酒を全部飲み干さないといけないのだろうかという負担感を持つのに対して「日本式」という言葉が免罪になるからです。

結局お酒の好きな人は別として、韓国の酒法は韓国人自身も社会人として結構無理して付き合っていたわけなんです。

ビジネス上の相手の名前の呼び方、これはちょっと重要なポイントです。

相手を呼ぶ際は必ず敬称を付けます。日本語の「様」にあたる言葉は、韓国語で「任(ニム)」です。相手を呼ぶ際は「肩書き+任」または「名字+肩書き+任」と呼ぶようにしましょう。

私が通訳をする際に相手を「なになにサン!」と呼ばれると私がちょっと困ってしまいます。必ず役職をつけて呼ばないと失礼になるからです。つまり「なになにサン」という呼び方は韓国ではナシなんです。私がどうしても困った時は、裏技も使いますが(韓国でも日本語で「なになにサン」と言ったりと)基本的には「なになに課長さん」みたいに言っていただくと通訳者はスムーズに主要な会話を通訳できます。(でないと、そこが気になって、大事な商談に集中できなかったりする)

ちなみに日本語の「さん」に該当する韓国語に「シ」というのがあるのは韓流ドラマの影響なんかで広く知れ渡ってるかもしれません。これもある程度親しい同年代か年下の他人に対して「姓+名+シ」とか「名+シ」になるのであって「姓+シ」は極めてぞんざいで、時には喧嘩売るようにも取られるので、私が使うことはありません。

さらに余談ですが、芸能人(歌手)に「金C」という芸名の人がいました。こんな芸名で呼ばれたら、極めてぞんざいな呼ばれ方になるわけですが、ちょっと皮肉と自虐を込めた逆転のネーミングだったわけです。

そのほかのリンク

文化のコードという考え方

マナーとコードは別のものなのですが、マナーは振る舞い、基本的礼儀ですね。ただ私がこだわるコミュニケーションというのは文化や言葉の持つ独特な意味(コード)や文脈(文脈は「コンテクスト」だが、文化的文脈の場合、文化コードとも言える)を駆使して、戦略的にビジネスがより有利になるようにサポートするものです。

海外ビジネスにおいて、マナーの次は、こういった点にも注目していただくといいかもしれません。

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