日本と韓国の信頼関係

韓国人は日本人のことをどんな風に思っている?

ビジネスなどで韓国をしばしば往来している人には、愚問なのかもしれませんが、今日あまり政治的に関係の良くない日韓両国の状況で、メディアで報道されることを見ていると、韓国人は日本人のことを憎んでいるかのように感じることもあります。(逆もありうる)それで韓国でビジネスをすることに個人的に戸惑いを感じるということもひょっとするとあるかも知れません。

日韓の現場を見てみると言論空間と日常が甚だ乖離していることを実感せざる得ません。総論はともかく言論空間と異なる日常のエピソードは山のようにあります。決して単純な問題ではありませんし、深読みも必要かも知れませんが、それでも意外なエピソードはあるものです。

先日、韓国半導体メーカーの会長と会合の場で席を共にする機会がありました。その会長は、知的で温かみのある印象を持った紳士でした。日本の某メーカブランドの半導体商品の80%をOEMしていると聞きました。気取りない語り口調で、ワインが好きだけど、家庭では健康のために玉ねぎを漬け込んだ不味いワインを飲んでいることや、ゴルフが好きでゴルフギア事業も進めようとして挫折した雑談を交わしていました。

その後、日本を経験した逸話について話し始めた会長。日本の某大手メーカーに商品を納めていたときに小さいミスを起こした時の話で、日本側企業の担当者が韓国側担当者に小言を言ったことがあったそうです。韓国人担当者も日本人担当者が何を言ったのか詳しくは理解できなかったようだったのですが、口調からなじるようなことを言ったのだろうと理解していました。

その後、日本のメーカーから会長あてに連絡が入り、副社長が訪問したいと言ってきたとのこと。前回のミスが原因で取引に支障をきたしてしまうような話になるんだろうかと迎える会長も大変緊張したそうです。

日本のメーカーの副社長がやってきたのは、「前回、私どもの担当者が大変失礼をした」と90度にお辞儀をして謝罪するためだったのです。そこで会長は考えたそうです。「相手は購入する甲の立場、私たちは買ってもらう乙の立場。なのに副社長がわざわざ謝罪にまできた。私が反対の立場だったら、果たしてあのような姿勢を取れるのだろうか?」
日本人の仕事に対する矜持を目の当たりにしたと言います。

このように韓国のビジネスの世界では、日本や日本の企業の姿勢について好印象を持っている企業人が少なくありません。やはりビジネスは政治ではありません。フェアにお互いに敬意を払うことができるフィールドにすることで、お互いが信頼しより発展できるのであろうと思います。

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