日本語の資料か英語の資料か?

韓国企業との商談時に使う資料は何語がいいのか?

簡単に言うと、商談時に韓国語の資料が準備できない時は、英語資料を渡すのがいいのか、日本語のまま渡していいのかという話です。単純に結論は出せませんが、二択ですから、どっちかか両方ということになりますね。

英語の資料を出すメリットとデメリット

韓国語の資料を準備できればいいのですが、社内で翻訳できないとなると、外注に出す。そうすると内容を社内で誰もチェックできないというリスクは生じますね。ということで英語が日本語かという問題は社内で内容をチェックできて、リスク管理できるということなのだと思います。(手間の問題もありますね)

それで英語か日本語かということになると、英語の方が当然断然にオフィシャルです。社内で作成できる人もいらっしゃるでしょう。韓国人相手に渡しても理解される可能性が日本語よりも遥かに高いですし、礼儀にも適っていると思われます。

で、ここでデメリットなのですが、日本語を一度英語のロジックに転換して理解してもらい、韓国人はさらに英語のロジックを韓国語に戻すという過程を頭の中で行なったり、社内で行なったりすることになると思いますが、その時に語順の同じ日本語を韓国語に置き換えることに比べて微妙なニュアンスの伝達がそれこそ微妙で、コミュニケーションロスが生じる可能性がなきにしもあらず、という点が挙げられると思います。

日本語の資料を出すメリットとデメリット

日本語の資料を出すという場合、相手がそもそも分かるのかどうかという点と、非常に準備していない感を与えてしまうという面は否めません。漢字が分からない人も少なくありません。(韓国は明らかに漢字圏なのですが、漢字教育方針は時々で全く違っていたようで、若い人は漢字をよく理解できないようです)

メリットは英語のデメリットの反対の部分です。それと技術系の人は日本語を勉強していて、日本語の用語もしくは日本語用語を直訳した用語に慣れている場合があります。正直通訳者は特殊な業界の技術的専門用語まで知り得ていませんが、日韓通訳の場合、日本語の用語の漢字を韓国語読みするというちょっとした裏技?で結構しのげたりするものです。(そういう点では漢字を知っている日本人通訳者が有利なのかもしれません)どのみち特殊な専門用語は、普通の韓国人に尋ねても辞書を見ても答えは非常に怪しいので、ぶっつけ本番で専門家に投げかけてみるしか方法はなかったりします。辞書的な用語と日本語由来的な用語、現場で両方が混在というか通じている場面にも出会ったことがあります。

私のような日本人通訳者にとっては、そういう意味でも日本語資料の方が助かるということはあります。

あと、日本語資料を出すなら電子データで渡して、相手に簡易的にでもグーグル翻訳なんかをかけてもらえば、場合によっては(少なくとも英語よりは)そこそこ精度の高い翻訳ができたりしますから、それも一つの方法です。

結論:当然英語は基本ですが…

以上が経験から感じたことですが、要するに商談の性格に応じて選択するほかありません。

何か身も蓋も無いような結論になったので、それなりにまとめると、オフィシャルな英語資料を準備するのが基本、しかし微妙なニュアンスの伝達が必要な資料は、断って日本語資料でもいいかも、というところでしょうか。そして両方あると通訳者は助かります、ということです。

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